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Vol.10 東洋大学・大学院教授、博士(学術) 中川 利香 先生|新・私たちはいかにして 英語を失うか

新・私たちはいかにして
英語を失うか
帰国子女の英語力を
保持するためのヒント
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著 者:服部 孝彦
出版社:公益財団法人海外子女教育振興財団

海外から帰国した親の最大の関心事は、海外で子どもたちが身につけた英語を日本に帰国してからも「いかに保持させていくか」です。子どもたちは日本に帰国すると、英語に触れる機会がほとんどなくなってしまうため、英語の忘却は急速に進んでしまいます。子どもの英語忘却には、帰国した年齢、身につけている英語のレベル、英語に対する親の関わり方など、さまざまな要因があります。

この本の著者の服部孝彦氏は、日米両国で教育を受けた帰国子女で、米国の大学院で博士号を取得し、日米両国の大学と大学院で教鞭をとった経験のある言語学者です。ご自身の異文化間コミュニケーションの体験から言語学研究に関心を持ったそうです。服部氏は、日本に本拠地を置く現在でも、日米間を頻繁に往復しながら「言語習得」と「言語忘却」の分野で、米国の大学での講義・講演、国際学会での研究発表を精力的にこなしています。

本書は、「子どもが帰国後どのようにして英語を忘れてしまうのか」「英語の忘却を防ぐためにはどのような方法があるのか」について解説しています。第二言語忘却に関する研究は、応用言語学のなかでも30余年の歴史しかない新しい研究分野です。国内外の研究成果をもとに、教育上参考になるポイントを分かりやすくまとめています。帰国子女を持つ親、海外赴任中の親に限らず、言語教育に関心を持つ全ての人に一読をおすすめしたい一冊です。

Vol.10 東洋大学・大学院教授、博士(学術) 中川 利香 先生|新・私たちはいかにして 英語を失うか

※過去の「お勧めの一冊」はこちらに掲載しております。ぜひご覧ください。
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