Kids' Health~お子さまの健康維持について~
<シンガポールでの虫刺され>
異国の地で虫に刺され、皮膚が真っ赤に腫れ上がったという経験はありませんか。日本で虫に刺されるより腫れるという方もいらっしゃることでしょう。今回は、シンガポールをはじめとするアジアでよく見られる虫刺されについてご紹介します。
アムダ国際平和クリニック ドン・ラウ?先生
Q. 虫刺されとは?
A. アレルギー反応による炎症
虫刺されは、一種のアレルギー反応による炎症で、虫が持つ毒成分や唾液などの刺激により起こります。アレルギー反応が起こるスピードや程度は虫の種類と刺された人の体質によってさまざまです。シンガポールで虫に刺されると皮膚が腫れる理由は、身体が今まで出会ったことのない虫の毒成分や唾液(アレルゲン)に初めて触れるため、炎症反応が強くでるからです。
Q. 虫に刺された時の対処法は?
A. かゆくても触らない
虫刺されは、かゆい→掻きこわす→炎症の悪化→更にかゆくなる、といった連鎖反応が起こります。かゆみ止めの薬を使用し、局所を冷やすと効果的です。かゆみを我慢できず掻き壊すと跡が残りますので、かゆくても掻かないことが大切です。悪化する前に早目に医師の受診をおすすめします。
~虫の種類と刺され方の特徴について~
虫刺されにはさまざまな症例がありますが、今回はよく見られる2つをご紹介します。
【サンドフライ】
水辺・ビーチ・公園に生息します。人を刺すハエの総称をサンドフライと言います。ブヨ・ブユなども含まれます。刺されると強いかゆみがあり、何ヵ所も刺す特徴があります。
【ベッドバグ】
ベッドなどに生息します。ホテルで刺されることが多く、夜になると活動し、同じ場所を2~3ヵ所刺すという特徴があります。手・足など洋服を着ていない部分が刺されます。また、旅行鞄や衣類に付着して自宅に移動することもあります。自宅にベッドバグを持ち込んでしまうと、自力での駆除は困難なため、専門家の力を借りる必要があります。
お子さまの健康維持や心のケアが気になりながらも、実際に病院を受診する機会は少ない、という方もいらっしゃることでしょう。
Springでは、日系及び日本語で相談できる病院・クリニック・歯科の先生方にご協力いただき、当地での健康維持に役立つアドバイスをいただきました。
連載でご紹介しています。
海外で生活を送るご家族の皆さまが安心して過ごせますよう、今号ではお子さまの歯科と予防接種についてご紹介します。