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お子さまとご家族のための 歯科コラム Vol.13 ブラキシズム

「ブラキシズム」を知っていますか?

「ブラキシズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?一般的には「歯ぎしり」や「噛み締め」など、お口やその周辺器官の咬み癖を指します。専門的には「口腔習癖」・「非機能的咬合」、あるいは「咬合神経症」と言われることがあります。「歯ぎしり」は睡眠中に行うことが多いのに対し、「噛み締め」は日中・夜間にかかわらず無意識にしているため自覚症状が出にくく発見するのが困難な習慣と言われます。

「ブラキシズム」のメカニズムは多岐に及ぶため原因を特定することは困難と言われますが、局所的には口の中の異常、特に噛合せの異常が挙げられます。初期症状として「歯の摩耗」や「冠や詰め物の脱離」、急な「知覚過敏」や歯自体が割れる「歯の破折」が現れます。また、頭痛・肩こりがひどくなったり、疲れやすいなどの全身症状も付随します 。顎の周囲の筋肉のバランスが崩れるために片方の頬っぺたが脹れて顔面の変化などを生じることもあります。主な原因は精神的なストレスと考えられ、慣れない仕事や新しい環境への変化で起こることが多いため、シンガポールに転勤したばかりの新しいご家族は特に留意しましょう。

お子さまとご家族のための 歯科コラム Vol.13 ブラキシズム

ブラキシズムによる影響に気づかずにいると、治療した詰めものが外れたり歯茎を傷めたりして歯や周囲の組織の恒常性を失うことになります。
歯が過度に擦り減ったり割れたりしてからでは保存療法がなくなりますので、こまめに「かみ合わせ」をチェックして適切な力の配分を行うことが必要です。

子どもの歯ぎしり

成人と同様に、乳幼児期から小学校の学童期にも歯ぎしりをする場合がありますが、あまり心配する必要はありませんので見守ってください。乳幼児の場合は、顎の位置を決めようとしたり顎骨の発達を促進するために行っていることが多く、時期が過ぎると自然に消失します。学童期にも歯ぎしりをしている場合が多々あります。これは、乳歯から永久歯へ生え変わる際の顎や骨への適切な荷重や、味覚など多くの器官の発達に伴う自然な歯ぎしりです。乳歯は永久歯よりもやわらかいので歯のすり減りなども多いのですが、筋肉や関節が柔軟な為に重篤な全身症状が出ることなく、成長に伴いブラキシズムがなくなると言われています。

受験期 や、スポーツを長年頑張っている中高生の中には、大人と同じようにストレスを原因としたブラキシズムが見られます。その場合には経過観察し、必要に応じて診察を受けましょう。

日本デンタルセンター
秋山 逸馬 先生

お子さまとご家族のための歯科コラム Vol.9 「虫歯になりやすい人」がいる?

日本大学歯学部・同大学院卒業。医局員時代に大連市からの要請で病院開業や韓国の国際学会設立に参画。2002年に来星し邦人歯科医療に従事。06年クリニックを移転し「日本デンタルセンター」を設立。歯科医院運営にも携わる。

過去の歯科コラムもぜひご覧ください。

「歯の外傷」「 歯周病とからだの病気」「 ブラキシズム」「 日頃のブラッシング」「 咬むこととお顔のバランスの関係」「歯のクリーニング」「歯を守ることが健康のカギ!」「「入れ歯」は、日本人だけ?」「「虫歯になりやすい人」がいる?」「歯医者さんの歴史」「今さら訊けない「歯磨き」の基本」「睡眠時無呼吸症候群」https://www.spring-js.com/expert/5999/

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※2021年9月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。

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