グローバル教育
この人から エール Australian International School(AIS) 校長 Steve Lupton 氏

信頼と誠実さを土台に
国際教育のハブ、シンガポールで
オーストラリアの価値観と融合した学びを

Australian International School(AIS) 校長
Steve Lupton 氏

はじめに

私は幼い頃よりスポーツを愛し、自然な流れで体育教師の道を志しました。スポーツやチームワークから学んだ「規律」「謙虚さ」「忍耐力」といった教えは、優れた教育とリーダーシップの核となるもので、私の教育者としての根幹となっています。

オーストラリアの大学を卒業後、ワーキングホリデー制度を利用してイギリスへ渡り、教員としてのキャリアをスタートさせました。その後、ロンドンの学校で体育主任を務め、シドニー、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビの学校を経て、この度シンガポールのAustralian International School(AIS)の校長を務めることとなりました。

「素晴らしい学校とは、信頼、人間関係そして誠実さの上に築かれる」という揺るぎない信念を持っている私は、かつて、ある方から「誠実さが信頼を築き、その信頼がすべてを育む」という教えをいただきました。この言葉は、さまざまな国を経験した私のキャリアを通じて、常に心の指針となっています。教師と生徒が互いに信頼し合える環境においては、生徒の学びは形式的な表面上のものに留まらず、確かな力となり、本質的な成果を生み出すものだと確信しています。

多国籍の生徒を歓迎 ~日本人も編入しやすい学期制度~

私たちは校名に冠する「オーストラリア」の学校であることに誇りを持つ一方で、多文化への理解・共生も大切にしています。本校に入学するにあたり、必ずしもオーストラリア出身であることやオーストラリアとのつながりは求められません。日本人のご家庭はもちろんのこと、あらゆる国籍の生徒を歓迎しており、私たちのコミュニティは現在、50以上の国籍の生徒たちが集まる活気にあふれた国際的な環境です。
本校は、シンガポールのインターナショナルスクールとしては数少ない、1~12月を1学年とする「オーストラリア・南半球式のカレンダー」を採用していることも特徴です。メリットとして、多くのインターナショナルスクールが採用する8・9月スタートの北半球式よりも、4月はじまりの日本と学年の切れ目が比較的近いことが挙げられます。日本の学校と、年度途中での編入・帰国時の学年調整がしやすいと言えるでしょう。

世界中の大学進学をサポート ~多様な進路選択が可能~

カリキュラムは、年齢や発達の段階に応じて、最適の内容を提供しています。小学部は国際バカロレア(IB) PYP※1、中学部はIGCSE※2と国際的に広く認められたカリキュラム、高校では、IBDP※3、オーストラリアHSC※4、AIS Diploma※5と3つの国際資格から本人の希望に応じた進路を選択することが可能です。

また、オーストラリアはもちろんのこと、イギリス、シンガポール、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、そして日本など、あらゆる国の大学進学をサポートしています。大学合格率は100%、さらに99%が第一志望の大学への進学を実現しており、私たちの優れた教育成果の証といえるでしょう。

海外で教育を受けるお子さまにとって、本校は素晴らしい環境であると自信を持って言うことができます。生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、世界中の大学への架け橋となることこそが、本校の強みです。

※1…3~12歳対象の国際バカロレア初等教育プログラム
※2…14~16歳対象の国際生向け英国義務教育修了資格
※3…16~19歳対象の国際バカロレアディプロマプログラム(世界的に認められる大学入学資格)
※4…ニューサウスウェールズ州(NSW州)の高校で取得できる卒業および大学入学資格。 オーストラリア国内だけでなく、世界中の大学で認められている。
※5…AIS独自の高校卒業資格。オーストラリア国内大学などへの大学入学資格となる。

慈善活動やスポーツを通じて人間性を育む

一方で、私たちは学業の成功だけを追求するのではなく、「人間性の育成とのバランス感覚」を重視した教育を行なっています。生徒主体の課外活動も盛んに行われ、その一つが「Schools for Schools」という慈善活動プログラムです。例えば、ネパールへの教育支援として募金活動を行い、教育施設の充実化や教材などの提供、教員への支援など、具体的・実践的な成果を上げています。

また、スポーツ活動も非常に盛んです。特に、水泳、バスケットボール、ラグビーなどはACSIS※主催の試合で、常にトップレベルの成績を収めています。私自身、スポーツの経験を通じて「どんなに偉大な個人プレイヤーがいても、優れたチームには敵わない」ことを身をもって実感してきました。これは学校教育の場でも同じことが言えると思います。

※シンガポール国際学校体育連盟

シンガポールで育つグローバル人材としての資質

私たちが考える「グローバル人材」とは、海外旅行の経験や外国語能力を持つだけの人ではありません。文化的な知性、共感力、コミュニケーションスキル、そして自分とは異なる多様な視野や考え方を理解しようとする勇気を持つ人であると考えます。

このような資質を備えたお子さまは、異なる文化を持つ人とも敬意を持って交流し、批判的に物ごとを考察し常に誠実に行動します。彼らにとって多様性は強みであり、課題は成長の機会となります。本校は、現実世界への好奇心を育むとともに、自身の価値観を深く見つめ直し、社会貢献の意識を持つグローバル人材の育成を目指しています。

シンガポールは、教育面でも格別の国だと思います。高度な教育レベル、新しいことに取り組む革新性、そして他者を敬う心を大切にしており、これらはオーストラリアの教育精神と強く一致しています。

さらに、シンガポールの教育現場はオーストラリアと比較しても、大学進学やその先の将来への準備、最先端のテクノロジーと伝統的な学習をバランス良く取り入れていると感じます。教育者たちが国際的視野に立ち、多様な文化的視点から常に学び合う活気に満ちた美しい国です。ここはまさに「国際教育の拠点(ハブ)」と言えるでしょう。この国で教育に携われることを嬉しく思っています。

海外で暮らす日本人家庭へのメッセージ

海外での子育ては大変なことも多いと思いますが、私からのアドバイスとして、以下の3点をお伝えします。1つ目は「ルーツを大切にすること」です。ご家庭では、自分たちの伝統や歴史、言語を大切にし、お子さまがアイデンティティを失うことなく安心して過ごせる場にしてください。2つ目は、「保護者自身が困難な状況を乗り越えていく姿を見せること」です。変化をポジティブに捉え、新たな環境でも常に学び続けていく姿をお子さまに見せてほしいと思います。最後に、「多様な考えを受け入れること」です。他者や文化的違いについて日頃からご家庭内で話すことで、自然とお子さまのグローバル意識が育まれていきます。

日本人生徒は、勤勉さ、他者への深い敬意、そしてコミュニティへの貢献意識の高さにおいて、学校全体に素晴らしい影響を与えています。学業面でも優秀な成績を収めており、その「規律」と「きめ細やかな配慮」は特筆すべき資質です。一方で、さらに成長してほしい点として、自分をもっと表現しリスクを恐れずに意見を述べる積極性を期待しています。国際教育においては、これらの資質が不可欠です。私たち教員は、生徒たちが創造的なアイデアを共有しリーダーシップを発揮する機会を温かくサポートします。

AISは安心できる環境の中で一人ひとりが尊重され、お子さまが前向きに成長できる場所です。生徒の個性を尊重しつつ、思いやりのあるグローバル・コミュニティの一員であるという「帰属意識」を育んでいます。

皆さまにはぜひ本校に実際に訪問していただき、教師と直接話をしていただきたいと思います。オーストラリアで大切にされている「尊敬、好奇心、バランス感覚」という価値観によって、私たちが自尊心を持ち、世界で活躍する若者を育んでいることを、ご自身の目で確かめてください。そしてぜひ、お子さまが安全で居心地の良い場所から一歩踏み出し、新たな挑戦をすることを応援してください。皆さまと協力しながら、お子さまをともに育てていくことをお約束します。

Profile

 Steve Lupton氏
オーストラリア出身。同国の大学を卒業後、ワーキングホリデー制度を利用して渡英し、体育教員としてキャリアをスタート。ロンドンのRavenscourt Park Preparatory School では、体育の主任教員を務める。オーストラリアに帰国後、シドニーのSydney Grammar Schoolでの勤務を経て、2017年アラブ首長国連邦(UAE)の英国の名門校 Repton School の分校であるレプトン・アブダビ(Repton Abu Dhabi)に移り、その後、同校の校長に就任。2026年1月より現職。

2026年1月9日現在の情報です。最新情報は直接お問い合わせください。

- 編集部おすすめ記事 -
study in Japan
シンガポールプレスクール お役立ちマップ・リスト
シンガポール学習塾特集
インター校マップリスト
シンガポール移住 はじめの一歩ガイドブックダウンロード
Kinderland