異国の地から目指した獣医師への道
海城中学校 3年 春﨑 祐人さん
~年少(4歳半) Escola Roberto Norio(ブラジル)
小1~5 シンガポール日本人学校小学部チャンギ校
海外在住歴
ブラジル
▼
シンガポール
シンガポールでの学校生活とソフトボール
私は、ちょうど小学校に入学するタイミングでシンガポールに引っ越しました。そのため不安は大きかったですが、日本人学校ということもあり、友だちもすぐにでき楽しく学校生活を送ることができました。
学校以外では、1年生からソフトボールチームに入り、週末は大きな公園でチームメイトと、時にはローカルのメンバーとも一緒に練習をしました。3年生から5年生の時はコロナの影響で練習ができず、家でオンラインでできるメニューを考えるなど工夫を凝らし、練習を諦めることはしませんでした。ソフトボールを通して、チームメイトとの絆ができ、諦めない精神が身についたと感じています。
英語力を高めるために
英語は初学者だったので、小学校低学年の時は週に1回、ネイティブの先生に家に来てもらい、会話の練習をしました。またシンガポール人による「英会話クラス」にも通いレッスンを受けていました。日本人学校では、ネイティブの先生も多く授業時間も多かったので、英語力が飛躍的に身についたと感じます。大変だと感じることもありましたが、ミニゲームをしたり街中の英語などをリスニングするなど授業が楽しかったので、苦には思いませんでした。日本人学校の友だちは英検を受験する人が多く、良い刺激を受けたことはありがたかったです。また、授業は習熟度別に分かれていたため、上のクラスを目指して勉強することでモチベーションを保つこともできました。
日本の中学受験に向けて
シンガポールで塾に通い始めたのは小学校5年生の時で、コロナ真っただ中でした。サーキットブレーカーが発令され外出もできず、ストレスが溜まる状況でした。しかし、日本人学校の友だちのほとんどが受験勉強をしていたので、同じ状況で苦労をしてきた同士と励まし合うことで乗り越えられたと思っています。
塾は日本にもある大手の塾に通っていました。本帰国は小学校6年生、受験学年でしたので、同じカリキュラムで学習を継続できたことはありがたかったです。
海城中学に初めて行ったのはオープンスクールでした。「サイエンスセンター」という実験室が集まっている建物を見て、とても設備が整った学校だと感激しました。また、生物部がたくさんの生き物を飼育していて、先輩たちの話も興味深かったのでこの環境で学びたいと強い憧れを持ちました。
海城中学での生活

現在、学校の授業では数学が特に楽しいと感じています。答えを導き出し、その答えが合っていた時に達成感と嬉しさを感じるからです。また、担任の先生とクラス全体が協力して文化祭と体育祭で優勝したことは、とても良い思い出になっています。
転校、転入が多い学校で身につけたコミュニケーション力や、海外で鍛えた英語力は、今でも自分の助けになっています。英語力に関しては特にリスニング力を維持したいと思い、現在はオンラインでも学習しています。
将来は、まだ具体的には決まっていませんが、子どもと関わることが好きなので教育関係の仕事に就きたいと考えています。
海外で生活している皆さんへ
海外では友だちの入れ替わりが多く、せっかく仲良くなっても帰国や転校のため1~2年で離れ離れになることが珍しくありませんでした。悲しい思いもしましたが、一方で新たな出会いも多く、ワクワクした気持ちで新学期を迎えたことを覚えています。このようにいろいろな人との出会いと別れを経験したおかげで、コミュニケーション力を培うことができたと感じています。英語に関しては、海外在住時にもっと英語の重要性を分かっていれば、より一層意欲を持って学習に取り組むことができたと感じます。皆さんにはぜひ、ネイティブの人と関わる機会を大切にしていただきたいと思います。
2025年9月25日現在の情報です。最新情報は直接お問い合わせください。