現在の日本では、少子化を背景に、全国的に学校の共学化が進んでいます。その一方で、難関大学や医学部への高い進学実績を維持する男子校・女子校があるなど、変わらず注目を集めています。 人格形成に大切な思春期に、あえて同性のみの環境で学ぶことには、どのような意味があるのでしょうか。国際的な学力調査の結果や大学での専攻分野の実情を考察しながら、各校の取り組みをご紹介します。また、長年、男子校・女子校の校長を歴任されている、柳沢先生(開成中学高等学校 前 校長、北鎌倉女子学園中学校高等学校 学園長)に「男子校・女子校の特性」や「男子・女子の保護者へのアドバイス」をSpring編集部が取材しました。ぜひ特集をご覧ください。
国際学力調査が示す「男女の得意分野」の傾向
男女の学力差に関するデータを見てみましょう。2022年に実施されたOECDの学習到達度調査(PISA 2022)では、日本の高校1年生において、「読解力」は女子が男子を上回る一方、「数学的リテラシー」と「科学的リテラシー」では男子が女子を上回るという、世界的に見られる傾向と同様の結果でした。また、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS 2015、2019、2023、中学2年で実施)でも、数学・理科ともに男子が女子を上回る結果となっています。
OECD学習到達度調査(PISA2022) 男女別スコア
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※PISA2022… Student Assessment(PISA)by OECDのデータを元にSpringで作成
TIMSS 男女別スコア推移
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※TIMSS… 国際教育到達度評価学会(IEA)による初等中等教育段階の児童生徒の算数・数学および理科の到達度
を測定する国際調査。1995年より4年に一度実施。
大学進学における専攻分野の男女差
こうした性別による得意分野の傾向は、大学進学時の学部選択に色濃く反映されているようです。文部科学省による大学の学部選択における男女の傾向では、人文科学、保健、教育、薬学部については女子学生の割合が高い一方、工学・理学・医学の理系分野は男子学生が多数を占めています。前述のPISAやTIMSSでの理数系科目スコアにおける男女差よりも、理工系分野への進学ではより大きな男女差が出ているようです。
大学進学時 学部選択(女子・男子の割合)
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また、女性の高等教育機関(大学など)卒業生の専攻に関する国際比較では、STEM(科学・テクノロジー・工学・数学)分野が占める割合は日本は17.5%となっておりOECD諸国を含む46ヵ国の中で最低の水準になっています。日本におけるPISAやTIMSSでの理数系の成績は男女ともに世界上位を誇っているにも関わらず、対照的な結果が示されています。
女性の高等教育機関(大学など) 卒業生のSTEM分野の割合(%) 国際比較
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難関大学・医学部進学に強い「別学」
日本における難関大学進学や医学部の実績では、上位校に男女別学が名を連ねる傾向があります。首都圏の医学部合格実績ランキングでは、桜蔭(女子)、白百合学園(女子)、海城(男子)、豊島岡女子学園(女子)、巣鴨(男子)、暁星(男子)など別学が上位を占めています。
なぜ、医学部という最難関の舞台で、別学はこれほどまでの強さを発揮するのでしょうか。各校は、長年の指導経験に裏打ちされた学習環境があるだけでなく、別学には「男の子は理系」「女の子は文系」といった社会的な刷り込みがないこと、身近なロールモデルとして、同性の先生や先輩がいることが影響していると言われています。 共学には、多様な価値観を持つ他者と協働する力を日常的に養えるという大きなメリットがあります。一方、思春期という多感な時期に、あえて同性だけの環境に身を置き、性別という枠組みにとらわれず自己の可能性を追求することもまた、選択肢の一つと言えるでしょう。
国内外の男女別学に関する研究結果
国内外では、男女別学の学習効果について、意見が分かれています。以下のように、男女別学の方が成績が高くなる傾向があると結論づける研究もあれば、経済的格差や私立校での授業の充実度などが成績に影響することも否定できないと言われています。
● 公立校で男女別学が増加傾向(アメリカ)
● 男女別学の多くが要職についている(シンガポール)
● 成績上位校に男女別学の学校が多く含まれる(イギリス・日本)
● 男女による成績の差は、別学の方が生まれない(オーストラリア)
特別インタビュー 「男女別学、男子・女子の伸ばし方」を考える
長年、名門男子校で、現在は女子校で教鞭を取る柳沢氏をお迎えし、 「男女別学の意義」および「男子・女子の伸ばし方」を伺いました。ぜひご一読ください。
北鎌倉女子学院中学校高等学校 学園長
(開成中学校高等学校 前 校長)
柳沢 幸雄 氏
Q.男女別学の意義について、どのようにお考えでしょうか。
社会は男女共同で「ジェンダーイクオリティー」です。それを考えればこそ、中学高校もそれぞれの特性を生かしてジェンダーイクオリティーであるべきだと思うのです。昨今、私立学校の共学化が進んでいます。日本の教育界において、中学の女子校は6%、男子校が2~3%と言われており、いわば別学は絶滅危惧種的な存在ですが、その存在意義は大きいと感じています
Q.柳沢先生ご自身も男子校の開成のご出身ですが、現在のお立場に至る過程で、男子校での教育がどのように影響されましたか。
一番楽しかったし、私自身を作り上げたのは開成の6年間だったと言えます。男性しかいなかったため異性の目を気にする必要がなかったという点が大きかったです。 共学校は、形式的には男女平等ですが、社会の中での性的な役割分担が如実に反映されます。例えば野球部に女子マネージャーはいますが、ダンス部に男子マネージャーはいません。また、宿泊学習でキャンプファイヤーをする際、キャンプファイヤーの準備は男子生徒、配膳は女子が担います。それは社会の中でのステレオタイプ的な男女の役割分担です。男性と女性は、生物学的な役割では明らかに違うものがあります。別学であれば、その役割も担わなくてはならない環境があるため、まさにジェンダーフリーの環境なのです。
Q.難関女子校から医学部に進学する割合が高いと聞きます。別学の方が理系人材を輩出しやすい理由は何でしょうか。
まず日本の教育は、理系・文系に分けているという点が非常に特殊です。進路選択に際し科目選択があるため、どちらに進みたいかよりも、受験で点が取りやすい科目を選択しがちです。数学や物理など理系科目が苦手だから文系を選択する傾向が高いことから、共学の場合理系を選択する女子生徒は、男子生徒から敬遠されるかもしれないなと、女子が理系科目を選択しにくい雰囲気があると聞きます。つまり、女子校の教育が理系に進学しやすいと言うよりは、「女子しかいない環境」が理系を選択しやすくし、医学部への進学も増えていると言えるでしょう。
Q.男子校と女子校の両方でご指導されていますが、それぞれの教育で意識されている点をおしえてください。
前任の男子校では、難関校という点で、生徒は入学時点で皆「達成感」を持っていました。そのためよい成績を取ることを最大の価値と考えている生徒が多いので、勉強ができることは素晴らしい価値の中のたった1つでしかない、世の中には他にもたくさん素晴らしい価値がある。その価値を広げるのは「得意」であり「好き」なことを極めることだ、とまず初めに教えました。 現在の女子校では、生徒が「自信をつける」ように促しています。また、資格を取ることもすすめており、資格の難しさと収入が比例することも伝えています。アルバイトやパート従業員、非正規社員であれば、生涯年収は1億円くらいですが、女性が正規で働き続けると生涯年収は2億6000万ほどになり、およそ2.5倍の開きがあるのです。女性は妊娠や出産、授乳という男性には代われない大きな仕事があり、その間に社会との隔たりが起きる場合があります。しかし、資格があれば正規社員として復職できる可能性が高いからです。
Q.別学は、将来のキャリアにも影響するでしょうか。
特に女子にとっては、「女子校」での経験は、リーダーシップを養う上で非常に役に立つと言えるでしょう。男性と同じ環境の中で教育を受けていると、肉体的な力の差もあり女性の真のリーダーシップは抑制されてしまいます。リーダーシップは、経験を通してこそ身につくものです。中学・高校時代が女子校であれば、そのような経験がしやすいのです。アメリカ初の女性大統領候補だったヒラリークリントン氏も、女子大出身で優れたリーダーシップを発揮してきたことは、皆さんの記憶にも新しいでしょう。
Q.保護者へのアドバイスをお願いいたします。
男子・女子いずれの場合でも、ご家庭で一番大切なのはたくさん「喋らせる」ことです。人間は言葉で考えます。論理的に整合性のある言葉で話すには、頭が整理されていなくてはなりません。そのプロセスは非常に重要ですので、幼い時から子どもの話をしっかりと聞く親子の会話時間を持っていただきたいと思います。 また、「ものごとを疑って見る」を実践すると良いでしょう。親世代が、従来はそうだったからという理由だけで思考停止になることは避けなければなりません。お子さんには「自分基準」を持つことを教えましょう。「自分基準」とは、単に人と合わせるのではなく、性差などの社会通念にも関係なく、自分が心地良いことは他人にもしてあげる。反対に嫌なことは他人に決してしない。このように自分基準で人との関係を作り、自分の行動を決めていくことです。
<男子校><女子校>
それぞれの良さとは?
男子校の良さ
● 一人ひとりの「居場所」があって、伸びのびと好きなことに没頭できる仲間と時間と空間がある。
(開成学園中学校・高等学校)
● ティーンエイジという多感な時期を、胸襟を開いて語り合い助け合いながら過ごす中で、一生の親友関係が育まれます。
(灘中学校・高等学校)
● 男子校では、「自分らしさ」を安心して表現でき本音で語り合える仲間たちが、支えや刺激になってくれる。
(逗子開成中学校・高等学校)
● 素の自分でいられるため、伸びのびと自分の「好き!」を とことん伸ばせる環境がある。
(佼成学園中学校・高等学校)
● 男子校には、周囲の目を気にすることなく、それぞれが自分の興味を持てる分野に没頭できる環境がある。それは、自身の将来を決定するかもしれない「なにか」を発見する貴重な6年間となる。
(東京都市大学附属中学校・高等学校)
● 男子校は、個々の特性や意思に応じた役割分担がなされるため自分自身の趣味や特技、特性を生かした活動をしやすい環境がある。自己を育てる、自己肯定感を育む、リーダーシップ能力を育成する機会が多くなる。
(開成中学校・高等学校)
女子校の良さ
● 男子に頼むという発想がなく何ごとも自分たちで動くため、常に自分の能力を発見するチャンスがある。
(桐朋女子中学校・高等学校)
● 個性を尊重し、伸びのびと学ぶことができる。さまざまな生徒たちにとって居心地の良い場所や雰囲気がある。
(武庫川女子大学附属中学校・高等学校)
● 異性を気にせずさまざまなことにチャレンジすることができ、自分の可能性を広げるチャンスに出会える。
(昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校)
● リーダーの取りまとめや力仕事、細やかな心遣いなど、「私らしさ」を生かしながら「私を超えたチャレンジ」の機会がある。
(白百合学園中学高等学校)
● 女子生徒しかいないので、自分らしさを伸びのびと表現できる。結果として社会に出ても自分の考えをしっかりと発信できる。
(大妻中野中学校・高等学校)
● 文理を分けるような固定概念を捨て、自分の可能性を無限に広げられる。女子のフロンティアとして活躍する先輩から学ぶことができる。
(聖心女子学院 中等科・高等科)
● 精神的に成長が早い女子が、一人の「ひと」として自分を知ることができる環境。社会一般通念にとらわれない視点を持てる。
(清泉女学院中学高等学校)
● 同じ興味・関心を 持つ人同士が団結でき、 リーダーシップやフォロワーシップが養われる。
(豊島岡女子学園中学校・高等学校)
● 性差を意識することなく「ありのまま」でいられるため、常に伸びのびしている。
(富士見丘中学高等学校)
男女別学の良さ
● 心身ともに急速に変化する思春期に、男女それぞれの特性に合わせた教育方法を取り入れることで力を伸ばす環境がある。
(桐光学園中学校高等学校)
<男子校><女子校>
学校紹介
(学校掲載は五十音順)
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開成学園中学校・高等学校
WEB:https://kaiseigakuen.jp/
東京都荒川区西日暮里 4-2-4
全校生徒に対する海外生の比率 | 中学 | 約2% | 高校 | 約4% |
英語習熟度別クラスの有無 | 無(課外特別授業あり) |
学校行事の多くを生徒自身の企画・運営で実施
運動会や文化祭、部活動の多くは、生徒が主体となって企画・運営しています。たとえば文化祭ではクラス、部・同好会、有志団体などが企画を出展・実演します。場所・時間を取りまとめるのが文化祭準備委員会です。この委員会は、当日配布するパンフレットの作成や来場者の誘導・トラブル対応なども行います。中学生と高校生が一体となり、先輩が後輩を指導しながらその伝統を引き継ぎ、また新しいものを生み出す循環のなかで、自主自律の精神やリーダシップが養われます。
運動会応援団 (開成学園中学校・高等学校)
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海城中学高等学校
WEB:https://www.kaijo.ed.jp/
東京都新宿区大久保 3-6-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 約12% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
特別講座では男子校ならではの視点で議論を展開
課外の特別講座「KSプロジェクト」は、生徒の「とがった」興味関心を深掘りする学びの場となっています。その一つ「SDGsゼミ」では、持続可能な開発目標(SDGs)について議論・研究しています。国連大学のシンポジウムでは、本校生徒が男子校ならではの視点で「ジェンダー平等の提言」を発表しました。多様性の時代を生きていくために、広い視野と深い見識を身につけるための活動を行っています。
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佼成学園中学校・高等学校
WEB:https://www.kosei.ac.jp/boys/
東京都杉並区和田 2-6-29
全校生徒に対する海外生の比率 | 中学 | 10.3% | 高校 | 8.3% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有(別途取り出し授業も設置) |
誰もが輝ける場所がここに
シャイな子も元気な子も集まる本校には、教員と生徒が本音で話せる環境があります。男子特有の「オタク気質」は未来の可能性のサイン。自分の興味を極めスペシャリストへと成長します。ある生物好きの生徒は「アブラムシの種分化に迫る」というテーマで研究し、世界最大の高校生科学コンテスト「Intel ISEF 2018」の日本代表として優秀賞3等を獲得したのも一例です。多くの同性の仲間の中でじっくりと自分づくりができるのが、佼成学園の大きな魅力なのです。
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逗子開成中学校・高等学校
WEB:http://www.zushi-kaisei.ac.jp/
神奈川県逗子市新宿 2-5-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 中学 | 約7.5% | 高校 | 約8.5% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
海を通して自分と世界を学ぶ
「海洋人間学」は、目の前に広がる海や自然を生かした「海と人との関係」について学ぶ教科横断型総合教育活動です。ヨットの製作・帆走や遠泳実習では常に変化する自然を相手に臨機応変に対応する力や困難に立ち向かう勇気、仲間と成し遂げる協調性を育みます。海洋学特別講義では大学や専門機関の先生の講義から学問の面白さや奥深さ、スケールの大きさを知り、知的好奇心を刺激して将来の進路にも役立てています。
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東京都市大学付属中学校・高等学校
WEB:http://www.tcu-jsh.ed.jp/
神東京都世田谷区成城 1-13-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 約16% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
主体的に考え表現する学習
中学では週1回、3年間で約60テーマにおよぶ「科学実験」を行い、その都度レポートを提出します。高校1年時の「中期修了論文」では、1年間に渡る指導を経て論文を執筆し、プレゼンテーションを行います。論理的思考力と表現力を磨くための取り組みは、新大学入試制度にもしっかり対応したカリキュラムです。生徒たちはお互いを尊重しつつ、積極的に意見を出し合いながら、主体的に学んでいきます。
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灘中学校・高等学校
WEB:http://www.nada.ac.jp/
神戸市東灘区魚崎北町 8-5-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 約2~3% |
英語習熟度別クラスの有無 | 無 |
ジェンダー・バイアスがない環境で真のpeer教育が実現
「精力善用・自他共栄」の校是の下、生徒の自主性・主体性を涵養する校風の中で、先輩・後輩の絆が強く、生徒同士が助け合い教え合うpeer教育が実践されています。中でも文化祭は外部に公開する本校最大のイベントで、企画立案から実施まですべてが生徒主導です。男子校ゆえに誰もがいろいろな役割を分担しなければならず、ジェンダー・バイアス解消という視点で大きなメリットがあると感じています。
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大妻中野中学校・高等学校
WEB:http://www.otsumanakano.ac.jp/
東京都中野区上高田 2-3-7
全校生徒に対する海外生の比率 | 10%以上 |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
帰国生がのびのびと過ごせる環境
「帰国生が異文化体験から得た特性を伸長させる」「帰国生と一般生とを相互に啓発させる」という教育を掲げて21年。海外経験の有無に関わらず「アドバンストクラス」と「グローバルリーダーズコース」の2つのコースへの変更も可能なため、帰国生と一般生が一緒になって一つの学校環境を作っています。女子校だからこそ、個々の生徒が一層自分らしさを出せることが魅力です。
※カリタス女子中学高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/9734/
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昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校
WEB:https://jhs.swu.ac.jp/
東京都世田谷区太子堂 1-7-57
全校生徒に対する海外生の比率 | 中学 | 約8% | 高校 | 約6% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
グローバルな環境で「可能性」を伸ばす
本校には27のクラブがあり、その中心は高校1年生が担っています。上級生・下級生を取りまとめる経験から、社会でたくましく生きていくための「コミュニケーション力」や「調整力」が養われています。中高部の隣には英国系インターナショナルスクール、同一敷地内には米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパスがあり、グローバルな環境の中でさまざまなことに挑戦することができます。本校にはあなたの持つ「素晴らしい可能性」を伸ばす環境があります。
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聖心女子学院 中等科・高等科
WEB: https://www.tky-sacred-heart.ed.jp
東京都多摩市唐木田 2-7-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 15~20% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有(高2・3では英語での理系講義あり) |
帰国生がグローバルに活躍できる力にさらに磨きをかける環境
32ヵ国・地域に100校以上の姉妹校を持ち、今年117周年を迎える伝統校です。昨年度は12校の姉妹校と1校の海外私立校と短期および長期留学を行いました。生徒たちは学校代表として現地では日本文化を紹介し、帰国して校内では留学報告会を行いました。報告会をきっかけに多くの後輩たちが留学を希望します。現地ではホストシスターと同じ授業に出席してツールとしての英語を駆使し、表現豊かに自分の意見を発表します。
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清泉女学院中学高等学校
WEB:http://www.seisen-h.ed.jp
神奈川県鎌倉市城廻 200
全校生徒に対する海外生の比率 | 約4.1% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
湘南の自然豊かな環境で「心」と「生きる力」を育む
「さまざまな価値観や文化の理解は、他者へ共感を育て周囲の人々へ喜びをもたらす心を育む」という創立者の思いをもとに、グローバルな視点を含む多様なプログラムを展開。また、カトリックの精神に基づき生徒が確かな自己肯定感を確立し、人生における自らの使命を探求していく過程を大切にしています。教科の枠を越えたアクティビティは、「知識」が「知恵」に変わる機会。挑戦を後押しする環境で、生徒たちは個性を伸ばしていきます。2021年度より65分授業導入。
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桐朋女子中学校・高等学校
WEB:http://www.toho.ac.jp/chuko/
東京都調布市若葉町 1-41-1
全校生徒に対する海外生の比率 | 5.6% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
「積極性」と「リーダーシップ」が自然と養われる環境
「女子であること」がスタンダードなため、性差を意識することなく学校生活を送っています。学校行事でもすべての役割を女子がこなすことから、自然と「積極性」や「リーダーシップ」が養われます。進路指導では、常に「自分は何がしたいのか」を問い、自分で考えることを求めています。その積み重ねから、将来のイメージを明確にし、その実現に向けての努力が学校のサポートのもと進められます。
豊島岡女子学園中学校・高等学校
WEB:https://www.toshimagaoka.ed.jp/
東京都豊島区東池袋 1-25-22
全校生徒に対する海外生の比率 | 約1%(帰国3年以内) |
英語習熟度別クラスの有無 | 有(中1と高2・3の一部) |
伝統を守りつつ、新しいチャレンジ
70年以上続く「毎朝5分の運針」は、集中力を高め無心に努力を積み重ねる大切さを身をもって知る場となっています。最近は「志力を持って未来を創る女性の育成」を目指し、探究活動に力を入れ、国際的な広い視野を育むグローバル教育も盛んです。また、キャリア教育の一環として卒業生インタビューなどを行っています。誰かに気兼ねすることなく何にでも本気で打ち込め互いに切磋琢磨して成長していく雰囲気があります。
富士見丘中学高等学校
WEB:http://www.fujimigaoka.ac.jp/
東京都渋谷区笹塚 3-19-9
全校生徒に対する海外生の比率 | 約20% |
英語習熟度別クラスの有無 | 有 |
「国際性豊かな若き淑女の育成」を目指す
グローバル・コンピテンシーを育てるという教育目標のもと、多彩な「探究学習」を展開しています。教科横断型授業や高大連携授業、国内フィールドワークを通して、環境問題や貧富の格差問題などサステナビリティ(持続可能性)の視点で問題意識を持ち、課題を解決できる女性を育てています。生徒は異性を気にせずのびのびと学び、自分たちの力でやり遂げる行動力や実行力を身につけていきます。
武庫川女子大学附属中学校・高等学校
WEB:https://jhs.mukogawa-u.ac.jp/
兵庫県西宮市枝川町 4-16
全校生徒に対する海外生の比率 | 高等学校で各学年に数名程度 | |||
英語習熟度別クラスの有無 | 中学 | 一部、習熟度別授業を実施 | 高校 | 1年生より1クラス |
「全人教育」で社会へ飛び立つ原動力を養う
本校には個性を尊重する雰囲気があり、バックグラウンドが異なる生徒たちにとって居心地の良い場所です。中高大一貫の大学附属校のため、進学に向けた学習を急ぐことなく取り組むことができ、茶道や華道などの伝統文化に加え、中国文化や韓国文化、フランス文化なども「第2外国語」として学べます。クラブ活動の多くは中高合同で実施され、人間関係構築の場となっています。体育大会や文化祭は生徒が企画運営を行い、マネージメントやコミュニケーション力を高めます。
桐光学園中学校・高等学校
WEB:http://www.toko.ed.jp/high/
神奈川県川崎市麻生区栗木 3丁目12番1号
全校生徒に対する海外生の比率 | 中学 | 7% | 高校 | 9% | 全体 | 8% (学年によっては12%) |
英語習熟度別クラスの有無 | 無(帰国生は英語取り出し授業) |
充実した環境のもと理解のプロセスに応じた教科指導を実践
男女の発達段階では脳の仕組みにより理解が異なるといわれており、最適な教育方法を各教科で実践しています。物理では女子の場合、教員が一緒に問題を解く授業が求められる一方、男子は問題に自由に取り組んだ後に教員が解法を教授することで理解度が上がる傾向があります。「大学訪問授業」では、坂本龍一、羽生善治など日本を代表する講師陣を招き、進路選択を考える契機となっています。進学実績ではアイビーリークを含む海外大学にも多くの生徒が合格・進学しています。
※2025年6月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。